日本の関東以南の山の樹木または岩などに着生している着生蘭のことです。

古くは江戸時代将軍家斉が風蘭を愛好していたらしく諸国の大名に変わった風蘭を採らせて貢がせたのが始まりとされ、世に風蘭が出回り始めたきっかけになったとされております。

普通の風蘭は葉が緑で花が白なのに対して葉に縞が入ったり、花が変わっているものだけを対称に銘名されたものを富貴蘭と言います。

夏に花が咲き、甘い香りがすることでも愛好者が多いという要因にもつながっている様です。また小さいことで場所も取らず、栽培容易なところもその一つです。

富貴蘭は花色、花形ともに同じ様な固体が多く、花を重要視するのももちろんですが、葉の柄の入り方 、豆葉などの葉変り品も重要視し鑑賞されます。

現在では実生品も多く、また昔の希少品の高額な物も買いやすい値段となっており、多彩な花色の物や変り咲きの物 または葉変り品の人気で、新しい趣味者の方もどんどん増えてきております。